論壇netと“日本国紀6刷“の記載の考察

「彼は自らの権力、領地、財産が順調に増して行くにつれ、おそろしく比例増殖するかのように、とてつもない速度で、悪癖と意地悪さを加えていった」→「彼は自らの権力、領地、財産が順調に増して行くにつれ、それとは比べ物にならぬほど多くの悪癖と意地悪さを加えていった」とrondan.netの記載と6刷で変更あり。

「関白は極度に淫蕩で、悪徳に汚れ、獣欲に耽溺しており、二百名以上の女を宮殿の奥深くに囲ってたが、更に、堺と京の市民と役人の娘および未亡人の全て連行し来るように命じた」→“更に”は6刷では“さらに”となっておりrondan.netの誤字か？

p143-144:

信長についてはこう書かれている。「極度に戦を好み、軍事的修練にいそしみ、名誉心に富み、正義において厳格だった」「ほとんどまったく家臣の忠言に従わず、一同からきわめて畏敬されていた」:6刷で変更なし

「彼は日本のすべての王侯を軽蔑し、下僚に対するように肩の上から彼らに話をした」→“軽蔑”は6刷では“軽侮”になっているが、誤字だろう。

「神および仏のいっさいの礼拝、尊崇、ならびにあらゆる異教的占卜や迷信的慣習の軽蔑者であった」とある一方、「極卑賤の家来とも親しく話をした」ついでながら、明智光秀評も紹介しておこう。

「裏切りや密会を好み、刑罰を科するに残酷。忍耐力に富んでおり、謀略の達人」:6刷で変更なし

p53　:

「仁徳天皇四年、仁徳天皇が難波の高津宮から遠くを見てこう言った。」→　「仁徳天皇四年、仁徳天皇が臣下に高台から遠くを見た時のことを話した。」とrondan.netの記載と6刷で変更あり。

「民のかまどより煙がたちのぼらないのは、貧しくて炊くものがないのではないか。都がこうなら、地方は一層ひどいことだろう」:6刷で変更なし

『そして「向こう三年、税を免ず」いう詔を発した。それ以降、仁徳天皇は衣を新調せず、宮垣が崩れて、茅葦屋根が破れても修理しなかった。』→“それ以降”は6刷では“その日から”になっているが、誤字？

「三年が経ち、ある日、天皇は高台に出ると、炊煙が盛んに立つのを見て、かたわらの皇后にこう言った。」→“三年が経ち、ある日、”は6刷では“三年が経ったある日、”になっているが、誤字？

「朕はすでに富んだ。喜ばしいことだ」すると皇后は言った。

「宮垣が崩れ、屋根が破れているのに、どうして富んだ、といえるのですか」:6刷で変更なし

「これに対して天皇はにっこりして、こう答えた。」→「天皇はこう答えた」とrondan.netの記載と6刷で変更あり。

「よく聞け。政事は民を本としなければならない。その民が富んでいるのだから、朕も富んだことになるのだ」→“よく聞け”が無くなっていて、rondan.netの記載と6刷で変更あり。

「その頃、諸国の人々から、「宮殿は破れているのに、民は富み、道にものを置き忘れても拾っていく者もない。この時に、税を献じ、宮殿を修理させていただかないと、かえって天罰を蒙ります」との申し出が次々とあった。」→“その頃”は6刷では“その年の秋、”になっているが、誤字？

「しかし天皇は引き続きさらに三年間、税を免除した。そして六年の歳月が過ぎ、やっと税を課し、宮殿の修理をした。」:6刷で変更なし

p257:

「日輪のマークは天下統一の象徴であり、源平合戦の折も、平氏は「赤地金丸」、源氏は「白地赤丸」を使用した。それ以降、「白地赤丸」の日の丸が天下統一を成し遂げた者の象徴として受け継がれていったといわれている。」「江戸時代には「白地赤丸」は意匠の一つとして普及し様々な場所で用いられ、幕府は公用旗として使っていた。家康ゆかりの熱海の湯を江戸城に運ばせる際には、その旗を立てている。「熱海よいとこ日の丸立てて御本丸へとお湯が行く」という唄も生まれている。」:6刷で変更なし

https://rondan.net/1923

【日本コピペ紀】Wikipediaやウェブサイトなどとの類似表現報告まとめ【日の丸すら】

P136:

「前述の北条早雲は、無名の素浪人から大名になった下克上の典型的な存在といわれていたが、近年の研究では、室町幕府の政所（訴訟を司る職）の執事であった伊勢氏の出であったらしいともいわれている」:6刷で変更なし

P357　:

「日本海軍が南京市内を砲撃しなかったことで、中国民衆は「日本の軍艦は弾丸がない。張り子の虎だ」と嘲笑した。中国国民党がこの事件と日本の無抵抗主義を大きく宣伝したため、これ以降中国人は日本を見下すようになったとわれる」:6刷で変更なし

P126:

『「わび」とは「心細く思う」「落ちぶれた生活を送る」「困って嘆願する」などの意味を持つ「わぶ」という動詞の名詞形だ。』:6刷で変更なし

P127:

『「さび」は...本来は「時間の経過とともにものが劣化する」という意味の言葉だったが(金属の錆もそこから来ている)、室町の頃から「閑寂さの中に、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」という意味を持つようになった』:6刷で変更なし

P154:

「...ドン・ロドリゴや…ルイス・ソテロらがスペイン国王に送った上書…　『陛下を日本の君主とすることは望ましいことですが、日本は住民が多く、城郭も堅固で、軍隊の力による侵入は困難です。よって...日本人が陛下に悦んで臣事するように…』」:6刷で変更なし